アクセシビリティとSEOは、思いやりでつながる

2007.03.22 Author: マル

いつかの夕暮れ頃に現れるWEBシステム企画人のたわいない話、「たそがれ営業部」。しばし、マルにおつきあいください。

さて、弊社社長ブログをご覧になられた方はご存知でしょうが、先日名古屋で開催されたCSSniteに参加してきました。
今でこそプランナーという仕事で、制作から離れて久しいですが、それでもひとたび必要なときには、(なぜか)最新版のDreamweaver8を片手にこつこつ制作作業もしたりするのであります。

今回は、テーマの中でも「アクセシビリティとSEO」というところで、インフォアクシアの植木さんが公演されたのですが、これが参加した一番大きな理由。
弊社業務でもアクセシビリティ、世に言うJISX8341-3の準拠サイトを作るという案件で、公共機関の方々を相手にしております。

アクセシビリティというのは、厄介な話ではありますが、落ち着いて考えれば、非常にシンプルなことで、色々な条件の利用者のことを思いやり、可能な限り多くの方にメッセージを伝えられるようにする、いわば「思いやり・心遣いの表現技術」なのです。

ところで、なぜこのアクセシビリティとSEOがつながるのかといいますと、SEOでターゲットにするYahoo!やGoogleといった検索エンジンのロボットは、一体どのような位置づけなのかということです。
ずばり言いますと、これらは音声ブラウザ(視覚障害者が閲覧に利用するブラウザ)と同じ扱いになります。音声ブラウザの特徴としては、ビジュアルな要素は一切関係ありません。むしろ、情報とそれに加えられるHTMLのタグ構造の関係によって、情報の強弱や相互の情報の関係などが音として伝わります。

検索エンジンのロボットもこの強弱や内容をインデックスする際の重み付けなどの参考要素にしているのです。

SEOで評価されるサイトの多くは、利用者に提供される情報とその構成に思いやりがあるところといえます。
小手先のSEOでヒットさせることももちろん可能ですが、真の意味でのSEOは、アクセシビリティ同様「思いやり」というポイントに則して、なされるものであると考えるのであります。

ところで、皆さんのサイトはいかがでしょうか。弊社でもこんなことを言いながら、裏側では必死に修正を重ねている真っ最中であります。

余談ですが、「日本のWeb業界には、越中詩郎が足りない」という業界の有名人の弁。一体どんな意味なのでしょう。。。仰った本人に聞きそびれました。