覚えたてユーザビリティ

2007.04.27 Author: 健次

入社してから早いもので、一カ月が過ぎました。
その会社生活の中で覚えた言葉の中から、一つ。「ユーザビリティ」を今回のテーマにしたいと思います。
ユーザビリティというのは何なのかと申しますと、アプリケーションソフトウェアやハードウェアにおける使いやすさの尺度を表す言葉です。少し分り辛いので日常に置き換えてみましょう。
例えば、コンビニ等でよく見かける喉飴のパッケージ。プラスチックでできていて、主に丸い形が主流のあの入れ物です。
思い出してください、最初はどう開ければいいのか分らなくはありませんでしたか?取っ手(らしき部分)を捻ったりスライドさせたり。
すぐに慣れましたし、今では大体開け方の想像がつくと思いますが、初めて見た時はとても驚きました。
ではWebに戻って考えてみましょう。
Webで使い勝手が悪い、といいますと、たとえば


  1. 何所に目的の場所にたどり着くリンクが張ってあるのか分からない。

  2. 元の場所に簡単に戻れない。

  3. 欲しい情報が見つけにくい。


等が挙げられます。
ユーザが使いにくい。これはユーザビリティの悪さを示しており、Web屋の人間はユーザビリティを向上させる事にも意識を配って仕事をしています。
では、ユーザビリティを上げるにはどうしたらいいのか?
解決方法の一つとしては、「F字理論」というものを使います。
「F字理論」というのは、人はサイトを見る時に、F字型に読んでいきますよという、「人の目線」に着目した理論です。

  • まず最初に何を見るか。

  • その次にどこを見るのか。

  • 何処を見られにくいのか。


これを押さえておけば、どこに何を置けば効率よくユーザが目的のページに飛べるか、伝えたい事が効率よく伝わるか、というものがある程度把握できます。
このような理論を用いながら、Web屋は日々ユーザビリティの向上を考えていますが、十人十色と申します通り、千人が千人同じ見方をするとも限りません。あくまで理論は理論です。
F字の他にも、「Web屋ではない一般の方に見せる」、「一般の方の常識を理解する」などという方法もありますが、それらを駆使しても、誰もが使いやすいか?という問いに、私は首を縦に振ることができません。
ああでもない、こうでもないとずっと考えていると、訳が分らなくなりますが、それでもWeb屋としてユーザの事を考えれば避けては通れない道です。
ですから、
既存の理論に頼りきりになるのではなく、常にユーザビリティとは何か、を念頭に置いて仕事をしたいと思います。