暗号解読 その1
2008.06.05 Author: ぴ
今回は、本屋さんを徘徊中に発見して、非常に興味を持った本をご紹介します。
サイモン・シン著の暗号解読という本です。
最初、暗号にまつわる推理小説系かな?などと、題名から推測してしまった(私は推理小説が好きなので…)のです。実際のところは、至極まじめな暗号理論を、暗号の歴史と史実を交えながら説明がされています。暗号の強度が歴史(人の命や国の命運まで)を左右するという事実と、暗号作成者と暗号解読者との闘いがテンポよく紹介されています。
テンポよく紹介されているだけでなく、実際にどのような方法で暗号化を行い、メッセージの受信者がどのような方法で受信すればよいかや、暗号文の盗聴・傍受を古代~現代までどのように行っていたなどの非常に興味深い話が盛り込まれています。
この本を一通り読めば、第二次世界大戦下の旧ドイツ軍が利用したエニグマ暗号機についても、似たような装置を作成することも割と容易にできるかと思われます。それほど、暗号理論の説明も非常に分かりやすく、下手なWebサイトの暗号解説や書籍の高度な暗号解読方法などの文献を読まなくとも、興味を持って暗号を理解することができると思います。
※ うちの「しゃいん」には、この本を強制的に配布しようかとも思っています…。
開発の課題などで、今後プログラミングの勉強を兼ねて、暗号・復号機や、解読機を作ってもらおうかなと考えています。追って、課題を提出してレポートしたいと思いますので、ご期待ください。また、興味がありましたら、ぜひこの本をご購入されて熟読いただくとよいかと思います。
私と会うことがあれば、この本をネタにお話できるといいですね。当然ですが、私はパズル好きですよ。
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