[Xen] ゲストOSにCentOS4を簡単に(virt-installを使って)入れてみる
2007.05.18 Author: ぴ
前回、[Xen] CentOS5でvirt-installを使って仮想環境を作るという内容のブログを投稿しました。ゲストOSにCentOS5を入れる場合はよいのですが、CentOS4を入れる場合はいままで非常に困難を極めました。
ところが、最近のRed Hat Enterprise Linux ES4のアップデート(U5)では、CentOS5と同じようにXenのゲスト環境のカーネルが利用できるようになりました。結果、CentOS4でもU5相当のCentOS4.5のイメージを利用することで簡単にCentOS4のゲスト環境を作成できるようになります。
以下、方法の説明です。
今回も、virt-install を使ってインストールします。
# virt-install \ -n centos4 \ -r 512 \ -f /xen/centos4 \ -s 16 \ --nographics \ -l ftp://ftp.riken.go.jp/Linux/centos/4.5/os/i386
説明等は前回のブログを参考にしてください。非常に簡単に環境が構築できます。
これまでは、ゲストOSをCentOS4にする際に virt-install によるインストールを行うことができなかったため、下記のような手順で作成していました。
※完全仮想環境にする場合はCDかDVDを入れて普通にインストールできますが…
- ddを使ってディスクイメージ(ルートパーティション用とswap用の2つ)を作る
- ルートパーティション用イメージをext3でフォーマット
- swap用イメージをswap化
- ルートパーティション用イメージをマウント
- マウント後に、必要な各種デバイス・ファイルを手動で作成
- Baseパッケージグループのインストール
- XenのゲストOS用のカーネルをインストール
- Domain-0で、起動用のファイルを作成し、ゲストOSのカーネルイメージを持ってくる
- ゲストOS起動後に、各種設定を一気に変更する
普段GUIや設定ツール等でサーバ環境を設定している方で、どのファイルを変更すれば設定が変更できるかを分かっていないとたぶん設定は無理だと思われます。だんだんとXen環境が整って楽になっていきますね。CentOS4のゲスト環境を構築する必要があって、面倒だから後回しにしていましたが、これならさくっと構築できますね。
追記:
弊社環境では、初回起動時にKernel Panicが発生しましたが、数回起動を繰り返すと直りました。