Solarisにおけるバックアップデータ暗号化
2007.06.26 Author: hoge
SunOSネタです。
tarコマンドでDATにバックアップを実施する際、データの暗号化が可能です。
簡単にバックアップ方法とリストア方法の例を纏めておきます。
当然ですが、全領域バックアップはufsdump等を利用するべきと考えてますので、
臨機応変に使い分けてください。
個人機で試験していますので環境による差分がある可能性があります。
・ハードウェア Sun Ultra60+DDS4
・ソフトウェア SunOS 5.9
・その他 各Patchは適用済
Ex /opt/var ディレクトリ配下のファイルを cryptコマンドで暗号化し、
DAT装置に対してバックアップします。
1= /opt/var ディレクトリに移動します。
# cd /opt/var
2= tar コマンドと crypt コマンドを組み合わせて、テープに書き込む。
ここでは、暗号化文字列を[hogehoge]とする。
# tar cvf - ./* | crypt hogehoge | dd of=/dev/rmt/0
※↑暗号化の際に使用するキーを指定します。
3= テープの中身を確認。
# dd if=/dev/rmt/0 | crypt hogehoge | tar tvf -
※参考※
暗号化されている為 crypt を付与せずに tar コマンドを実行すると、
エラーが出力されます。
# tar tvf /dev/rmt/0
tar: directory checksum error
4= テープの中身をリストア。
ここでは /export/usr/hoge ディレクトリにリストア。
# mkdir /export/usr/hoge
# dd if=/dev/rmt/0 | crypt hogehoge | tar xvf -
# ls
※問題なくファイルアクセス等が可能な事をmoreやviewを利用して確認しましょう。