IP網におけるQoS技術基礎
2007.02.28 Author: hoge
少しでもネットワークをかじった事がある方であれば、
QoSというキーワードに触れた事はあるだろう。
ここでは、忘れがちな基礎に触れておこうと思う。
☆ IntServ方式 [Integrated Services]
帯域ギャランティ型: クライアントに帯域を保証する
RSVPシグナリングプロトコルを使用してセッション毎にQoSを保証する。
昨今ではRSVPを取り扱うアプリケーションを探す方が難しいかも知れない。
バックボーンネットワークでは、状態管理の数(帯域増による集積率増大)が、
膨大なものとなりコストが高くる傾向がある。
又、うまくスケール(拡張)しない、出来ないといったデメリットもある。
☆ DiffServ [Differentiated Services]
ベストエフォート型: 保障はしないが、早い時は帯域全開!
IPパケットヘッダのToS [IPv4] やTraffic Class [IPv6} の情報を基に、
QoSとして差別化する事が出来る。 → つまり、パケットに優先度をつける。
ToSやTraffic Classに値を設定するアプリケーション類は少なく、
SOCKSの様なFirewallかWeb Proxyが代理で設定するか、
エッジルータがIPパケットのレイヤー4以上の情報を解釈し、
ローカルのポリシーに従ってQoS値の設定をする。
音声サービス等でよく使用される「CoS---ToS変換」は、
この最たる例でもある。
「テクニカルエンジニア ネットワーク」では、ほんの触りが出題される事もある。