STP CCNA、CCNP、CCDP、CCIE試験 基礎その2
2007.04.26 Author: hoge
STPネタです!!!
レイヤ2ネットワーク構成時のループトポロジを回避するSTP機能は、
BPDUと呼ばれる有名な制御用パケットを使用します。
※STP:スパニングツリープロトコル (spanning tree protocol)
※BPDU:ブリッジプロトコルデータユニット (bridge protocol datat unit)
BPDUはCPU処理にて制御されていますので、処理するVLANの数が増えると、
当然CPUの負荷も上昇する事となります。
その為、各プロダクトでサポートされるVLAN数とは別にSTPの制限が発生します。
この制限は、「STPインスタンス」と呼ばれるものによって決まります。
高速なコンバージェンス機能を有するMSTやRSTP、PVST+等についても、
BPDU制御技術の仕様によりSTPインスタンスの制限があります。
※IEEE規格準拠
・STP:802.1d
・RSTP:802.1w
・MSTP:802.1s
<STP インスタンス数計算式>
= トランクポート数 x トランクポートに流れるVLAN数 + アクセスポート数
<Catalyst インスタンス確認コマンド>
hoge# show spanning-tree summary
UplinkFast is enabled
PortFast BPDU Guard is disabled
Stack port is GigabitEthernet0/1
Name Blocking Listening Learning Forwarding STP Active
-------------------- -------- --------- -------- ---------- ----------
VLAN100 45 0 0 1 46
VLAN200 15 0 0 1 16
VLAN300 15 0 0 1 16
→[STP Active]がSTPのインスタンス数となります。
基幹スイッチに対して各拠点からの複数VLANがハンドリングされる場合、
あっという間にインスタンス数が上昇する事があります。
TAGのトンネリング技術等による回避策も検討出来ますが、
まずは、"インスタンス数"を念頭に置いたネットワーク設計をする事が重要です。