新人研修
2009.04.06 Author: こん
はじめまして。
4月に入社いたしましたこんです。
よろしくお願いいたします。
先日ビジネスマナー研修におきまして、コミュニケーションに関する学習やグループワークを行いました。
コミュニケーションや、情報をきちんと伝達することは難しいな、と思うのですけれども、今回はそれについてもう少し考えてみたいと思います。
話は変わるようですが、ある分野では「翻訳の不可能性」ということが言われます。これは簡単にいえば、ある言語からある言語には完全には意味を移せないよ、ということです。単語の概念など様々なことがらが障害となります。
しかし、これは別の言語に翻訳するときだけに限らず、たとえば日本語から日本語へのときにも問題となります。それは、例えば、話を要約するときや、何かを自分の言葉で説明するときに起こります。それは、他言語への翻訳が解釈を含むように、この同言語間での行為も必ずその当事者の解釈を通過するためのようです。
なんだか「不可能性」などと言われると、私などは不安になってしまうのですが、その分やはり普段からのコミュニケーションに対する努力と、過去・現在・未来に関する「ほう・れん・そう」が大事なのだな、と感じられます。
さて、研修で特に興味深かったのは、2人でペアになり、片方が、ある絵を見ながら指示を出し、片方の人物がその指示に基づいてその絵を描くというものでした。このゲームのポイントは、絶対にお互いが最後まで相手の絵を見てはいけないということです。
そのために、お互いは正しいことをやっているのかどうかが最後までわかりません。これは現実にあてはめるとゾッとします。このゲームには様々なヴァリエーションがあり、質問ができるパターン、互いの絵を見ることのできるパターンなどがあるとのことでした。
当然情報の共有度合が変わってくれば、最終的な結果も変わってくるとのことです。互いが絵を見ることのできるパターンでは、「もっと右、もっと小さく」などの指示によりより良い結果に速く近づけるはずです。
もし現実に、最後までお互いに情報を隠している状態が起きてしまったら…と恐ろしくなりました。このほかにも様々なグループワークなど行い、情報はしっかりと共有して非対称性をできるだけ解消すべきだと、しっかりと考えさせられる研修でした。
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